第21号 1998年10月
遊行僧と山岳修験−空胎上人の甲斐国三ツ峠山における活動を中心に 時枝 務
修行型の巫者と非自発的憑霊−木曽御嶽行者の事例から 中山 郁
遠江国飯田院内集落の構成と動向 山本義孝
書評と紹介 西海賢二著『石鎚山と瀬戸内の宗教文化』 長谷川賢二
書評と紹介 伊藤清郎著『霊山と信仰の世界−奥羽の民衆と信仰』 大越良裕
修験道関係文献目録(1996年)
 
第22号:石鎚山特集 1998年11月
修験道組織の展開と石鎚山 宮家 準
石鎚信仰略史 西海賢二
石鎚山の考古学的研究 長井数秋
石の霊魂と再生伝承−石鎚山裏参道信仰史 高木啓夫
石鎚山と遍路信仰 喜代吉栄徳
史料紹介 石鉄山大先達大蔵院所蔵資料 喜代吉栄徳
 
第23号 1999年3月
会津における東照宮信仰と修験 曽根原理
地域における俗修験の活動−遠州国浅葉三三ヶ村の事例 山本義孝
熊野那智大社社僧の系譜について 阪本敏行
熊野比丘尼の配札 山本殖生
史料紹介 木食普寛『武尊山開闢縁記』について 中山 郁
聖地研究の現状と課題 西海賢二
書評と紹介 村上直編『近世高尾山史の研究』 西海賢二
修験道関係文献目録(1997年)
 
第24号:三峯山特集 1999年11月
三峯信仰の展開 横山晴夫
秩父地方の山岳信仰と三峰山 千嶋 寿
三峯神社の狛犬信仰をめぐって 金子善光
オオカミと御眷属信仰 山口民弥
武州三峯神社の神仏分離 朝日則安
檀廻と奉納の記録にみる江戸の三峰信仰−19世紀前半に焦点をあてて 三木一彦
日本山岳修験学会 第19回三峯山大会を終えて 三峯山大会実行委員会
 
第25号 2000年3月
愛法神・性愛神と稲荷信仰−特に女狐と女性・神子を中心にして 大森恵子
公家花山院家と宗教的伝統 菊池 武
醍醐寺と「当山」派 関口真規子
山形県村山地方の葉山信仰−葉山派修験をめぐって 関口 健
巡礼と行場の関係−篠栗新四国霊場を中心として 中山和久
「役行者と修験道の世界」特別展を振り返って 宮城泰年
書評 新城美恵子著『本山派修験と熊野先達』の刊行をめぐって 西海賢二
修験道関係文献目録(1998年)
 
第26号:宇佐・国東特集 2000年11月
八幡神の成立とその国家的影響について 中野幡能
八面山周辺の信仰遺跡 平田由美
宇佐周辺の山岳宗教遺跡と古代寺院 原田昭一
御許山の歴史 乙盗ュ巳
六郷山寺院と経塚遺構 栗田勝弘
六郷山と国東の修験 段上達雄
第20回日本山岳修験学会 宇佐・国東大会参加記 竹間泰之
 
第27号 2001年3月
「採・柴」燈護摩と、その「煙」についての一考察 重松敏美
山の信仰と風水−香椎古社と香椎廟をめぐって 鈴木一馨
戦国大名伊達氏と本山派修験道−天正七年聖護院門跡道澄羽州米沢下向の検討を通じて 大越良裕
里修験と憑霊信仰−近世上野国の事例 時枝 務
近世における庶民信仰について−行平家の屋根裏の護符から 松田一臣
史料紹介 北部九州における山岳修験研究の新たな方向性−韓国の山岳宗教遺跡との比較 山本義孝
書評と紹介 宮家準『修験道組織の研究』 鈴木昭英
書評と紹介 石川知彦・小澤弘編『図説・役行者−修験道と役行者絵巻』 阿部幹男
書評と紹介 宮家準『役行者と修験道の歴史』 今井登子
書評と紹介 菅豊『修験がつくる民俗史−鮭をめぐる儀礼と信仰』 大森惠子
修験道関係文献目録(1999・2000年)
 
第28号:日光特集 2001年10月
公開講演 日光山と神仏習合 菅原信海
「勝道碑文」と日光男体山頂遺跡 橋本澄朗
日光山における星辰信仰についての覚書 高藤晴俊
栃木県栗山村における男体山登拝習俗 柏村祐司
日光修験冬峰における御松焼・扇之的の執行形態 山澤 学
日光山大千度修行の一考察 中川光熹
第21回日本山岳修験学会 日光大会を終わって 日光大会実行委員会
 
第29号 2002年3月
『彦山流記』に記された窟の世界 時枝 務
平安時代前期における山岳宗教の動向−三鈷鐃を手がかりに 山本義孝
布教者の活動から見た中世日光山 皆川義孝
木上山海印寺の妙見信仰−木津川の河川交通をめぐって 植野加代子
書評と紹介 森田清美著『ダンナドン信仰−薩摩修験と隠れ念仏の地域民俗学的研究』 海江田義広
書評と紹介 神田より子著『神子と修験の宗教民俗学的研究』 月光善弘
修験道関係文献目録(2001年)
 
第30号:島原半島特集 2002年12月
九州の山岳信仰−記・紀・万葉・風土記・式内社・経塚による 長野 覚
雲仙岳の歴史と文化 根井 浄
霊山と大型石塔−とくに雲仙山系に見られる鎌倉後期大型石塔の建塔背景について 大石一久
伊勢御師の為替と仏教寺院との関係−肥前島原半島の場合 久田松和則
大宰府竃門山寺考 森 弘子
 
第31号 2003年3月
修験道の儀礼と芸能−延年を中心に 神田より子
即伝と乗因−彦山修験から戸隠修験へ伝えられたもの 曽根原理
高良山信仰の伝播−筑後国三瀦・山門・三池郡の四社を中心として 竹間泰之
鬼踊りと修験−播磨の蓮花寺を中心に 小山喜美子
清水山金泉寺の師檀関係について 久保康顕
研究動向 富士 堀内 真
研究動向 熊野 山本殖生
書評と紹介 福江充著『近世立山信仰の展開−加賀藩芦峅寺衆徒の檀那場形成と配札』 澤 博勝
書評と紹介 斎藤英喜著『いざなぎ流 祭文と儀礼』 神田より子
書評と紹介 本郷真紹著『白山信仰の源流−泰澄の生涯と古代仏教』 由谷裕哉
書評と紹介 恒遠俊輔著『天狗たちの森−求菩提山と修験道』 森田喜代美
書評と紹介 青柳周一著『富嶽旅百景−観光地域史の試み』 西海賢二
書評と紹介 巡礼研究会編『六十六部廻国巡礼の諸相−巡礼論集2』 真野俊和
修験道関係文献目録(2002年)
 
第32号:修験と芸能特集 2003年11月
神楽と修験 小松和彦
権現舞と修験者 神田より子
安芸と周防の「将軍舞」−神楽における神がかりの意図をめぐって 三村泰臣
日向神楽と修験−米良系神楽とその背景 山口保明
椎葉における神楽と修験 永松 敦
種子島宝満神社の御田植え祭 森 弘子
豊前国岩戸神楽考−豊前地方の神楽にみる修験的要素について 恒遠俊輔
上州王城山の祭りと芸能 時枝 務
松会田行事の構造−檜原山正平寺マツヤクの事例 山口正博
 
第33号 2004年3月
雷山と『八幡宇佐宮御託宣集』「異国降伏事」と 吉田扶希子
中世修験道における永久寺先達 関口真規子
「寺社本末帳」より−細川領内の山伏について 佐藤征子
高尾山講の展開−「講中経歴帳」の分析をとおして 乾賢太郎
書評と紹介 鈴木昭英著『修験道歴史民俗論集1 修験教団の形成と展開』 長谷川賢二
書評と紹介 岩鼻通明著『出羽三山信仰の圏構造』 時枝 務
書評と紹介 佐藤弘夫著『霊場の思想』 鈴木正崇
書評と紹介 宮本袈裟雄著『庶民信仰と現世利益』 関口 健
書評と紹介 山の考古学研究会編『山岳信仰と考古学』 山岸靖治
紙碑 中野幡能先生を偲ぶ 中野幡能先生の学問と人柄 山本義孝
修験道関係文献目録(2003年)
 
第34号 2004年11月
出羽における善光寺信仰の展開−特に山岳信仰との関係について 牛山佳幸
御祈祷帳にみる羽州八聖山の信仰−祈祷所大瀧家を中心として 関口 健
富士参詣曼荼羅試論−富土山本宮浅間大社所蔵・国指定本を対象に 大高康正
「隠れ念仏」地帯における修験の活動とその影響について−霧島山系東麓から東南麓の「カヤカベ類似の宗教」を中心として 森田清美
出羽三山の考古学的諸問題−松崎照明論文を手がかりに 時枝 務
書評 田中智彦著『聖地を巡る人と道』 岩鼻通明
紙碑 「小天狗」昇天−森田喜代美さん追悼の記 木場明志
表紙写真解説 修験 羽黒山・秋の峰 北村皆雄
 
第35号 2005年3月
玉依姫の霊窟−羽黒と宝満と 森 弘子
古代〜中世の北豊地域における一山修行路の復元(案)−豊前国仲津郡蔵持山における回峯・峯入路の踏査成果の紹介 木村達美
山を開くということ−木曽御嶽開山再考 中山 郁
鳥海山蕨岡修験にみる明治維新 岸 昌一
那須岳における近代の参詣習俗について 廣本祥己
講組織の結束と発展−現代の高尾山講を事例として 乾賢太郎
書評と紹介 鈴木昭英著「修験道歴史民俗論集2 霊山曼荼羅と修験巫俗」 高橋平明
書評と紹介 鈴木正崇著「女人禁制」 牛山佳幸
修験道関係文献目録(2004年)
 
第36号:熊野特集 2005年11月
聖護院門跡入峰の中辺路通行 杉中浩一郎
江戸時代の熊野街道・伊勢路と巡礼たち 塚本 明
近代における大峰の入峰ルート−戦前期の聖護院の入峰を中心に 小田匡保
役小角伝承の展開と院政期の熊野 徳永誓子
霊山と女性信者−中部地域の御嶽講を事例として 小林奈央子
教団儀礼の創出−御嶽信仰系集団における儀礼の機能 中山 郁
紙碑 小山靖憲先生を偲んで 長谷川賢二
第25回日本山岳修験学会 熊野学術大会参加記 福代 宏
第25回日本山岳修験学会 熊野学術大会を終えて 大会実行委員会
 
第37号 2006年3月
那智経塚考 時枝 務
明治初年における修験道本山の動向−聖護院の事例 青谷美羽
近世下白山における長吏と社家との関係 由谷裕哉
彦山における宿遺跡の検討 山本義孝
書評と紹介 豊島修『熊野信仰史と庶民信仰史論』 阪本敏行
書評と紹介 時枝務『修験道の考古学的研究』 山本義孝
書評と紹介 阪本敏行『熊野三山と熊野別当』 長谷川賢二
書評と紹介 平野栄次『富士信仰と富士講』 大高康正
書評と紹介 宮家準・関守ゲイノー
      『THE MANDARA OF MOUNTAIN』
スワンソン・ポール
修験道関係文献目録(2005年)
 
第38号:犬鳴山・葛城特集 2006年11月
『葛嶺雑記』の著者阿遮羅院仏海について 宮城泰年
葛城の峰と修験の道 中野栄治
中世の村と葛城修験−犬鳴山七宝滝寺と入山田村 井田寿邦
「三ケ寺」行人と修験道 関口真規子
「淡島願人」と修験−紀州加太淡嶋神社への信仰を巡って 有安美加
第26回日本山岳修験学会 犬鳴山(泉佐野)学術大会参加記 西村敏也
第26回日本山岳修験学会 犬鳴山(泉佐野)学術大会を終えて 大会実行委員会
 
第39号 2007年3月
多賀社参詣曼荼羅考 大高康正
地方霊山の入峰空間と寺社縁起−丹沢と大山寺修験 城川隆生
日光山と円空 中川光熹
在俗行者の行法−尾張における儀覚系御嶽講を例に 関 敦啓
書評と紹介 森沢義信著『大峯奥駈道七十五靡』 小田匡保
書評と紹介 『日本の美術 山岳信仰の美術』熊野・出羽三山・日光 石川知彦
書評と紹介 福江充著『立山曼陀羅』 木場明志
書評と紹介 藤田庄市著『熊野、修験の道を往く』 宮城泰年
修験道関係文献目録(2006年)
 
別冊 日本における山岳信仰と修験道 2007年11月
第19回国際宗教学宗教史会議世界大会東京大会特集号
第1部 山岳信仰と修験道の展開
はじめに 宮家 準
民俗宗教と修験道 宮家 準
習合宗教としての修験道 木場明志
ヨーロッパ人が見た修験道−16世紀を中心に H.O.ロータモンド
修験道儀礼と地域 宮本袈裟雄
修験道と神仏分離 関守ゲイノー
山岳信仰とジェンダー 鈴木正崇
第2部 木曽御嶽信仰の現在
はじめに 宮家 準
木曽御嶽信仰の質的転換−木食普寛の開山活動について 中山 郁
関東地域における一心・一山系講の展開 牧野眞一
中部地域における御嶽講の展開と現状−尾張を中心に 関 敦啓
御座儀礼と霊神信仰−中部地域の御嶽講の事例をもとに 小林奈央子
木曽御嶽における登拝・御座・霊神信仰 菅原壽清
付録 覚明・普寛とその弟子の時代 菅原壽清
『山岳修験』総目録
 
第40号:三徳山特集 2007年11月
公開講演 三徳山の遺宝が語るもの 松浦正昭
公開シンポジウム
「蔵王権現ゆかりの三霊山の縁起・伝承−三光仏の浄土」
 伯耆三徳の縁起 福代宏
 伊予石鎚の伝承 西海賢二
 大和金峯の縁起 首藤善樹
 質疑応答
三徳山の山岳修行とその遺跡 山本義孝
三徳山・三佛寺関係資料 三朝町教育委員会
聖護院と南光坊 鳴戸昌弘
第27回日本山岳修験学会 三徳山(三明町)学術大会参加記 関守ゲイノー
第27回日本山岳修験学会 三徳山(三明町)学術大会を終えて 米田良中