第1号 1985年9月
創刊の辞 田村圓澄
第5回山岳修験学会−山岳修験に期待すること 櫻井徳太郎
山岳山頂遺跡の形態について 大和久震平
経塚の方位と、その選地の在方 重松敏美
比叡山における回峰行と山頂遺跡 景山春樹
日光連山の回峰行と山頂遺跡 大和久震平
中世肥後金峰山系の修験について−その検証と展開の試論 阿蘇品保夫
武道と修験道 黒木俊弘
東京大相撲に遺習される修験道の儀礼 黒木俊弘
天台宗修験別格本山英彦山派の成立(その1)−京都聖護院と九州彦山の本末論争 長野 覚
 
第2号 1986年9月
山岳信仰の構造−山宮と里宮の成立をめぐって 櫻井徳太郎
権現の誕生 田村圓澄
修験道法度と霞状 森 毅
立山曼荼羅作成年代考 岩鼻通明
修験道と不動明王信仰−越中大岩山日石寺とその周囲 菊池 武
近世吉野山檀那場経営の一形態 吉井敏幸
肥前山伏の国峰(入峰・回峰)について 白濱信之
佐賀県土器山の山頂遺跡 大和久震平
松会に、呪的構造と、傀儡をみる 重松敏美
村鎮守香取明神と別当山伏大光院(1) 香森 與
私と修験道 土井敦子
 
第3号 1987年10月
修験道の新宗教に対する影響 宮家 準
羽黒山の入峰修行と「三関三渡」 戸川安章
地域社会の出羽三山講−千葉県木更津市金田中島の事例から 高田峰夫
金剛峯寺大門にかかわる浄土信仰 日野西眞定
山岳聖域研究から見た河東碧梧桐の大峰登山記 小田匡保
近世志摩の修験組織 吉井敏幸
乙護法考(その1) 鈴谷正男
肥前「鉱工神」私考 白濱信之
阿蘇山と龍神信仰−健磐龍命を中心に 佐藤征子
古式の三鈷杵について 大和久震平
日本刀彫刻の不動明王信仰 黒木俊弘
 
第4号 1988年10月
高野山の山岳宗教 五来 重
羽黒山在庁・真田式部切腹事件と霞 森 毅
村鎮守香取明神と別当山伏大光院(2) 香森 與
信濃国における修験道の組織化 宮本袈裟雄
越中高岡二上山修験の盛衰 菊池 武
中世白山修験道の教義的背景−『白山禅頂私記』 由谷裕哉
大峰の霊地伝承史料とその系譜−秘所一覧と四十二宿一覧を中心に 小田匡保
大峰山の女人禁制−攻防と存続 伊東早苗
社会集団として見た近世筑後の盲僧 永井彰子
聖護院門跡の峰入と肥前修験 白濱信之
我国における神来臨の一つのパターンについて 喜多 路
 
第5号 1989年9月
修験道と陰陽道 村山修一
英彦山山伏の衣体式について 村上龍生
現代修験教団の動態−本山修験宗の確立 宮家 準
海の修験 菊池 武
山伏と補陀落渡海−渡海僧の資質について 根井 浄
古式の錫杖 大和久震平
但馬・丹後の陰陽師 木場明志
但馬の平家落人伝承−特に高野聖の活動について 日野西眞定
 
第6号 1990年9月
古代日本の神仏関係 田村圓澄
富士村山修験の成立と展開 宮家 準
熊野御師と熊野先達と熊野三山検校−修験道本山派の形成に関連して 鈴木昭英
天狗信仰−信仰地と信仰特徴 森田喜代美
修験道の経験を今日に生かす 岡本孝道
 
第7号:創刊10周年記念号 1991年6月
修験の山を訪ねて 徳仁親王
求菩提山の構成にみる信仰方位軸と四方浄土の展開について 重松敏美
天台修験別山彦山派の成立(2)−京都聖護院と九州彦山の本末論争 長野 覚
中世の熊野修験と海上交通−瀬戸内海を中心として 宮家 準
天野の柳沢明神−特に高野明神との関連について 日野西眞定
近世の旅日記にみる比叡山参詣 岩鼻通明
日光修験における「四季の峰」の成立 大和久震平
神仏習合の空間構造の成立と展開−神仏習合の建築的形態(1) 桜井敏雄
 
第8号 1991年9月
仙人思想と日本人 下出積與
中世前期の熊野三山統治組織の実態とその変遷 阪本敏行
『遠野物語』の背景と習俗−遠野領の歴史と修験・神子 森 毅
初期神宮寺伽藍と本堂の構成―神仏習合の建築的形態について(2) 桜井敏雄
熊野速玉・那智大社文献目録−近世・近代の未刊史料を中心に 山本殖生
 
第9号 1992年1月
中世末の飯綱修験と飯綱権現像 高橋平明
山岳修験と巨石信仰−特に狗留孫仏を中心に 菊池 武
山岳修験研究の在り方−研究と実践のジレンマ 西海賢二
方位からみた古代社寺の位置設定について 大河内俊
新出熊野本宮大社文書 鈴木宗朔
橋本観吉
山本吉左右
修験道関係文献目録(1990年)
 
第10号:戸隠山特集 1992年10月
戸隠・飯綱信仰と善光寺 小林計一郎
山岳聖域観に基づく自然護持−信州戸隠の事例 長野 覚
戸隠山修験道における「宣澄踊」 杉村 弘
戸隠信仰の地域的展開 岩鼻通明
戸隠神楽と太々神楽 松井憲幸
戸隠神社太々太鼓神楽の音楽の特徴 杉村 弘
史料紹介 叡山文庫蔵「飯綱法」
修験道関係文献目録(1991年)
 
第11号 1993年3月
高野山の夏衆と夏安居 日野西震定
近世における修験と陰陽師の争論 林 淳
加賀白山における排仏論 由谷裕哉
英彦山玉屋坊をめぐる諸問題 山本義孝
六郷満山仏教文化と当山派修験 西村忠喜
摂津国神峯山修験に関する一考察 木村容子
 
第12号:宮古地方里修験特集 1993年11月
羽黒山の妻帯衆徒の妻 戸川安章
宮古における里修験の変容 宮家 準
修験「威徳院過去帳」に見る神子の動向 神田より子
鞭牛に関するフォークロア 由谷裕哉
黒森山の歴史と中世的権現 森 毅
史料 三陸沿岸修験資料と解説 森 毅
 
第13号 1994年3月
那須国造碑と修験 大和久震平
常陸国の補陀落渡海 根井 浄
中世盲僧と吉野・熊野 広瀬浩二郎
熊野比丘尼再考 菊池 武
二上山・春日山麓の石窟とその周辺 山本義孝
修験道関係文献目録(1992年)
 
第14号:当山派・本山派修験道の諸相 1994年11月
醍醐の神々 大隅和雄
修験道の神髄 斉藤明道
修験道当山方別派三派について(1)−熊野方 鈴木昭英
当山派修験・善徳院の語り 阿部幹男
発給文書から見た修験道本山派の組織構造−中世から近世へ 新城美恵子
中世における熊野先達支配について 長谷川賢二
史料 「醍醐寺文書」と修験道史料 橋本初子
 
第15号 1995年4月
葛城山脈の法華経経塚とその周辺遺跡 宮城泰年
万葉カムナビ考−古代宮都とカムナビ信仰の起伏 上野 誠
摂津神峰山寺における法会と説話−修正会における般若咒縛之作法とその起源伝説をめぐって  橋本章彦
吉野一山組織と神社−近世山岳寺院における神社の一試考 荒木由起子
修験道関係文献目録(1993年)
 
第16号:吉野山特集 1995年10月
芳野水分の峯の神と山岳信仰 宮坂敏和
大峰山修験道と一乗思想 福井良盟
吉野大峰の歴史的概況 首藤善樹
大峯山寺の発掘 菅谷文則
金峯山経塚の諸問題 三宅敏之
修験者からみた大峯山 中井教善
史料 金峯山寺所蔵『山上雑用明鏡』 首藤善樹
 
第17号 1996年11月
「女人禁制」再論 牛山佳幸
鳥海山蕨岡修験の胎内修行 神田より子
日本における牛玉信仰−「大正新脩大蔵経」の中にみられる 日野西真定
英彦山を中心とした墓制上の問題点−集石墓と経塚形成・入定信仰の関わりから 山本義孝
御嶽行者の行場について−新滝行場の事例から 中山 郁
修験道関係文献目録(1994年)
 
第18号:相模大山特集 1996年12月
大山信仰と大山講 田中宣一
大山詣の参詣路 高野 修
大山信仰の啓蒙活動 鈴木良明
近世の大山講と大山御師 菅根幸裕
近世の大山信仰と御師の組織−史料紹介 圭室文雄
山岳信仰と奉納物−近世以降の石造物を中心にして 西海賢二
 
第19号 1997年3月
英彦山四十九窟の信仰−玉屋窟を中心として 山本義孝
相模の晴明伝説−鎌倉を中心に 高原豊明
祭礼と修験−近世後期における上野国大間々町大泉院の事例 時枝 務
東北地方の七つ子登拝習俗 川島秀一
天狗信仰−迦楼羅炎からの考察 森田喜代美
書評と紹介 藤田定興『近世修験道の地域的展開』 新城美恵子
書評と紹介 南里みち子『怨霊と修験の説話』 橋本章彦
修験道関係文献目録(1995年)
 
第20号:立山特集 1997年11月
立山信仰−その歴史と文化− 広瀬 誠
シンポジウム 立山曼荼羅と立山信仰
 立山曼荼羅研究の成果と課題 岩鼻通明
 『法華験記』所収立山地獄説話について 由谷裕哉
 再生儀礼と布橋灌頂会−特に布をめぐって 菊池 武
 立山衆徒の勧進活動と立山曼荼羅 福江 充
 討議「立山曼荼羅と立山信仰」
血盆経信仰霊場としての立山 高達奈緒美
昭和の芦峅寺宿坊においての体験記 佐伯泰正
第17回日本山岳修験学会 立山大会に参加して 渡部 幸
立山信仰研究文献日録(1930-97年) 福江 充