【2020年】
『現代山岳信仰曼荼羅』
【著者】藤田庄市
【出版情報】山と渓谷社・天夢人、2020年12月18日刊、1,800円(+税)、ISBN 9784635822510
【紹介】「「祈り」の現場を追い続けるフォトジャーナリスト藤田庄市氏が、この 20 年余り取材し、自ら体感した「修験道」のリアルな姿を活写するフィールドワークの成果。著者渾身のフォト・ルポルタージュ。
「山」と「祈り」の現在形。
「修験道」の息吹を伝える豊富なカラー写真と、実体験して得た真摯な言葉により、「修験道」の深奥に迫ります。」(HPより)
 
 天夢人
 Defining Shugendo? : Critical Studies on Japanese Mountain Religion
【編者】Andrea Castiglioni, Fabio Rambelli, Carina Roth
【出版情報】Bloomsbury Academic、2020年12月11日刊、120$、ISBN:9781350179394
【紹介】「Defining Shugendo brings together leading international experts on Japanese mountain asceticism to discuss what has been an essential component of Japanese religions for more than a thousand years.
Contributors explore how mountains have been abodes of deities, a resting place for the dead, sources of natural bounty and calamities, places of religious activities, and a vast repository of symbols. The book shows that many peoples have chosen them as sites for ascetic practices, claiming the potential to attain supernatural powers there.
This book discusses the history of scholarship on Shugendo, the development process of mountain worship, and the religious and philosophical features of devotion at specific sacred mountains. Moreover, it reveals the rich material and visual culture associated with Shugendo, from statues and steles, to talismans and written oaths.」(HPより)
 
 Bloomsbury Academic
『法道仙人飛鉢伝説と海の道』
【著者】嶺岡美見
【出版情報】岩田書院、2020年12月刊、8,000円(+税)、ISBN978-4-86602-109-6
【紹介】「瀬戸内海には、鉢が船に対して食を求めるという不思議な伝説が点在する。この伝説の成立背景を、説話や、地元の伝承、伝承地の地理的環境から考察したのが本書である。
托鉢の鉢が自由自在に飛び回り、海上を行く船に対して米を求め、応じぬ場合はすべての米俵を連れ去るという「飛鉢の法」。この法をおこなったうちの一人が、空鉢仙人とも称された播磨の法道仙人である。人びとは、法道仙人に何を求めたのか。その背景には、各地の伝承地をつなぐ「海の道」が見えてくる。」(HPより)
 
 岩田書院
『もののけの日本史−死霊、幽霊、妖怪の1000年』
【著者】小山聡子
【出版情報】中公新書、2020年11月24日刊、900円(+税)、ISBN:978-4-12-102619-4
【紹介】「モノノケは、古代・中世では、正体不明の死霊を指した。病気や死をもたらす恐ろしい存在で、貴族らは退治や供養に苦心した。近世になると幽霊や妖怪と同一視され、怪談や図案入りの玩具を通して庶民に親しまれる。明治以降、知識人のみならず政府もその存在を否定するが、新聞に掲載される怪異や文芸作品で語られる化物たちの人気は根強かった。本書は、豊富な史料からモノノケの系譜を辿り、日本人の死生観、霊魂観に迫る。」(HPより)
 
 中央公論新社
『よくわかる山岳信仰』
【著者】瓜生中
【出版情報】角川ソフィア文庫、2020年11月21日刊、960円(+税)、ISBN:978-4044006105
【紹介】「山には人知を超越した何者かがいる――日本民族が太古から抱いてきた素朴な崇敬の念にこそ、山岳信仰の原点がある。宗教以前にまで遡り、原初信仰や山の民の様相、仏教や神道との習合、密教との融合による修験道の成立等をやさしく解説する。出羽三山、大峰山、立山、白山、木曾御嶽山ほか、各地の主要な霊山も紹介。暮らしと密接に関わってきた「山」をめぐる信仰の受容と変遷から、日本の歴史文化の基層を知る恰好の入門書。」(HPより)
 
 KADOKAWA
『世界遺産日光 山内の道 主要道の沿道状況と名称変遷』
【著者】岸野稔
【出版情報】下野新聞社、2020年11月刊、2,500円(+税)、ISBN 978-4-88286-774-6
【紹介】「東照宮・二荒山神社・輪王寺の位置する聖地・日光市山内地区には、メインストリート「表参道」ほか5本の主要道がある。これらの道路はいつどのように成立し、名称はどう今日に至ったのか。堂舎の創建・移転や社会・交通状況の影響の下に変化する山内の道の「名称」に焦点を当て、その変遷を歴史地理的に紐解く。」(HPより)
 
 下野新聞社
『現代語訳 上井覚兼日記 天正十年(一五八二)十一月〜天正十一年(一五八三)十一月』
【著者】新名一仁
【出版情報】ヒムカ出版、2020年10月31日刊、1,800円(+税)、ISBN978-4-909827-04-3
【紹介】「「松風は流れて水の泉哉」。酒に痛むも、茶に興じて、和歌を詠む。島津氏家臣団トップの“筆まめ武将”上井覚兼の日記を現代語訳。本巻は、覚兼が老中・宮崎城主時代の南九州3カ国を統一した島津氏の肥後進出にあたる1582〜83年の日記を収録。戦から領国の動向、芸能、信仰、城の普請…地方の武将が記した一級史料。戦国史研究者・新名一仁氏による訳文と各月解説付にて戦国島津の姿を照射。」(HPより)
 
 ヒムカ出版
『日本仏教はじまりの寺 元興寺 1300年の歴史を語る』
【編者】元興寺・元興寺文化財研究所
【出版情報】吉川弘文館、2020年10月30日刊、2,200円(+税)、ISBN 9784642083881
【紹介】「古代の大寺から中世的都市寺院を経て今日にいたるその歴史と文化財をわかりやすく解説した講演を集成。コラムも多数収録する。」(HPより)
 
 吉川弘文館
『図説 元興寺の歴史と文化財 1300年の法灯と信仰』
【編者】元興寺・元興寺文化財研究所
【出版情報】吉川弘文館、2020年10月30日刊、2,600円(+税)、ISBN 9784642083898
【紹介】「ゆかりの文化財を豊富な写真で収載。国家的大寺院から中世以来の都市寺院へと、「二つの顔」をもつ歴史をビジュアルに紹介する。」(HPより)
 
 吉川弘文館
『仏像破壊の日本史−神仏分離と廃仏毀釈の闇』
【著者】古川順弘
【出版情報】宝島社新書、2020年10月22日刊、3,800円(税別)、ISBN:978-4-299-01012-4
【紹介】「1867(慶応3)年の明治天皇の「王政復古の大号令」にともない、新政府が行った神仏分離によって巻き起こった廃仏毀釈から150年。
神社と寺院を分離する政策が、なぜ僧侶自らが率先して神職への転職を申し出て、本尊を斧で叩き割ったとされるほどの仏教攻撃、文化財破壊にエスカレートしたのか?
そのとき神社仏閣では何が起こったのか。
日吉大社、八坂神社、石清水八幡宮、興福寺、大神神社、金峯山寺、金刀比羅宮、出羽三山、浅草寺、日光東照宮…。
衝撃的なビジュアル資料とともに、数々の具体的事例で日本宗教史における最大のタブーを読み解く!」(HPより)
 
 宝島社
『共振する異界−遠野物語と異類たち−』
【著者】永藤靖
【出版情報】三弥井書店、2020年10月15日刊、2,500円(税別)、ISBN:978-4838233700
【紹介】「『遠野物語』に抱く牧歌的な世界は幻想に過ぎず、交易都市遠野という視点から、『遠野物語』の時空を解体する。」(HPより)
 
 三弥井書店
『神仙境吉野の謎に迫る−壬申の乱と修験道の誕生』
【著者】古代吉野を見直す会
【出版情報】京阪奈情報教育出版、2020年10月刊、900円(+税)、ISBN 978-4-87806-756-3
【紹介】「奈良まほろばソムリエの会会員の有志が中心となり、古代吉野の謎に迫る1冊。 吉野は修験道のメッカであり、古代史最大の内乱、壬申の乱発祥の地。 この壮大な吉野の古代を総合的に論述した書物としては、本書に序文をいただいた考古学者・前園實知雄氏と松田真一氏の共著『吉野仙境の歴史』(2004)がある。 本書は大淀町学芸員の松田度氏の監修で、6年にわたる奈良まほろばソムリエの会有志10人の研究活動の成果である。」(HPより)
 
 京阪奈情報教育出版
『図録「編纂1300年 日本書紀と出雲」』
【出版情報】出雲県立古代歴史博物館、2020年10月刊、1,600円(税別)
【紹介】企画展「編纂1300年 日本書紀と出雲」図録
 
 出雲県立古代歴史博物館
『図録「戦国武将と立山」』
【出版情報】富山県・立山博物館、2020年10月刊、1,200円
【紹介】企画展の図録。立山に関わりのある武将たちと、乱世を生き抜いた人々の歴史を紹介。
 
 立山博物館
『図録「国宝粉河寺縁起と粉河寺の歴史」』
【出版情報】和歌山県立博物館、2020年10月刊、2,000円(税別)
【紹介】「創建1250年記念特別展「国宝粉河寺縁起と粉河寺の歴史」では、全ての展示資料を掲載した図録を用意しています。
全288ページ(カラー206ページ、モノクロ82ページ)で、特に多数出陳している絵巻は、すべてその巻頭から巻末までの図版を掲載しています。」(HPより)
 
 和歌山県立博物館ニュース
『江戸庶民のまじない集覧』
【著者】長友千代治
【出版情報】勉誠出版、2020年10月刊、6,600円(税別)
【紹介】「疫病、災害、男女関係、不妊、子育て、疾病、寿命…
生活のなかで直面するさまざまな悩みや障害に、江戸時代の人々は「まじない」により対処してきた。それらは、生き方を積極的に探し求めて考え出された智恵であり、また、いまを生きる我々にも貴重な示唆を与えてくれる源泉でもある。
江戸時代に出版・書写された資料を博捜、効能別に分類し、240点以上の図版とともに紹介する「まじない」百科事典!」(HPより)
 
 勉誠出版
【地域特集】脊振三十六景〜山・川・里のものがたり(『西日本文化』496号)
【出版情報】西日本文化協会、2020年10月刊、700円(税別)
 
 西日本文化協会
『祖谷山舊記・忌部神・予章記考−四国の近世社会からみた中世・古代−』
【著者】丸山幸彦
【出版情報】溪水社、2020年9月23日刊、3,800円(税別)
【紹介】「吉野川上流域の四国山地周辺〈ソラの世界〉に広く存在する由緒書について『祖谷山奮起』を中心に由緒書内の虚飾と虚飾を必要とした理由と背後にある歴史の実態に光を当てる。」(HPより)
 
 溪水社
『丹沢・大山・相模の村里と山伏〜歴史資料を読みとく』
【著者】城川隆生
【出版情報】夢工房、2020年9月23日刊、1,600円(税別)
【紹介】「江戸時代までは、約200軒ぐらいの民家があればそこには山伏寺が必ず一つぐらいはありました。
丹沢山地の山麓では、毎年春の新緑の頃、法螺貝を吹き鳴らしながら山の修行から下りてきた山寺の山伏たちが村々を巡り村人たちと交流をしていました。日本人はずっと山伏と共に暮らしていたのです。
そんな伝統文化も明治5年(1872)に政府が山伏の活動を禁止したことで終わりを告げました。日本人の多くが忘れてしまった過去を当時の記録から想い起こしてみませんか?
2014年から2015年にかけて『神奈川新聞』県央版紙上に連載されていた「法螺貝の響く山」を発展させ、さらに多くの歴史資料を紹介しながらわかりやすくまとめた手軽で読みやすい歴史の本です。」(HPより)
 
 HP
『島津氏と霧島修験−霊山霧島の山岳信仰・その歴史と民俗』
【著者】森田清美
【出版情報】鉱脈社、2020年9月4日刊、2,000円(+税)、ISBN 978-4860617660
【紹介】「中世から近世にかけて島津氏と深く関わった霧島修験。その活動を多面的に掘りおこし、霧島信仰に新たな光をあてる」(HPより)
 
 鉱脈社
『熊野修験』(熊野修験復興33周年記念 写真集)
【著者】 森武史(撮影)
【出版情報】月兎舎、2020年9月刊、2,500円(+税)
【紹介】「那智四十八滝・大峯奥駈・葛城二十八宿
山伏とともに20年。
峰を駈け、渓に分け入り 岩によし゛登って捉えた熊野の自然と修験者。」(HPより)
 
 月兎舎
『城と聖地−信仰の場の政治性−』
【編者】中世学研究会
【出版情報】高志書院、2020年9月刊、3,000円(税別)
【紹介】「武家領主の拠点と信仰の場との間には、いつからどのような関係があるのか、聖地を包摂することで支配を正当化しようとしたのか、地域の信仰の場を守るのも領主の責務だったのか、武家はみずからの本拠にいつから聖地性を求めなくなっていくのか。議論すべき問題は山積しているが、本書では各研究分野の視点から多角的に城と聖地の関係を捉え直す。」(HPより)
 
 高志書院
『日本幽霊画紀行−死者図像の物語と民俗』
【著者】堤邦彦
【出版情報】三弥井書店、2020年9月刊、2,800円(税別)
【紹介】「幽霊画をめぐる幽霊済度の物語や、掛け幅自体を雨乞いの呪物に使った仏教民俗の歴史とともに、東北から九州に及ぶ寺院が所蔵する隠れた名品を取り上げ150点のカラー図版と合わせて解説。」(HPより)
 
 三弥井書店
『図録「栗太郡の神・仏 祈りのかがやき」』
【出版情報】栗東歴史民俗博物館、2020年9月刊
【紹介】企画展「栗太郡の神・仏 祈りのかがやき」の図録
 
 企画展チラシ(PDF)
『描かれた満願寺とその自然−「死出ノ山」とは何か』
【出版情報】安曇野市豊科郷土博物館、2020年9月刊
【紹介】秋季企画展「満願寺展T 描かれた満願寺とその自然」図録
 
 企画展チラシ(PDF)
『剱岳−線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む』
【著者】橋大輔
【出版情報】朝日新聞出版、2021年8月7日刊、1,700円(+税)、ISBN 9784022516978
【紹介】「岩場が険しく前人未踏と思われていた剱岳。しかし明治40年、測量隊は山頂で、平安時代の錫杖頭と鉄剣が残されているのを見つける。いつ、誰が置いたのか。登山道具のない時代にどうやって登ったのか。剱岳をめぐるこの最大の謎に、世界で初めてロビンソン・クルーソーのモデルとなった人物の住居跡を発見し話題になった、探検家の橋大輔が迫る! 考えられるあらゆる可能性を検証するため現地に何度も足を運び、当時使われたであろうルートから登頂して導き出した、その答えとは……?」(HPより)
 
 朝日新聞出版
『求菩提山と豊前の山岳霊場遺跡 資料集』
【編者】九州山岳霊場遺跡研究会・九州歴史資料館
【出版情報】九州山岳霊場遺跡研究会、2020年8月刊、3,500円(税別)
【紹介】第10回九州山岳霊場遺跡研究会「求菩提山と豊前の山岳霊場遺跡」の資料集
 
 国会図書館
『民具研究』160号
【出版情報】日本民具学会、2020年8月刊、2,500円(+税)
【紹介】第42回日本民具学会大会報告「山岳信仰と民具」の特集
 
 日本民具学会
『富士山と鎌倉道−御山の入口・新倉』
【編者】山梨県立富士山世界遺産センター
【出版情報】山梨県立富士山世界遺産センター、2020年7月22日刊
【紹介】山梨県立富士山世界遺産センター 令和2年度第1回企画展
 
 PDF版
『日本人と山の宗教』
【著者】菊地大樹
【出版情報】講談社現代新書、2020年7月15日刊、1,000円(税別)
【紹介】「日本各地には「霊山」と呼ばれる、信仰の対象になっている山が数多くあります。そしてその山を信仰の対象とする、仏教とも神道ともつかない独特の宗教体系が、それぞれの地域で発展してきました。その形態は世界の宗教史においても非常にユニークな位置を占めています。近年「山ガール」という新語まで誕生したように、日本人の山への愛着には非常に深いものがあります。しかしなぜ、日本人はこんなにも山が好きなのでしょうか、そのルーツはどこにあるのでしょうか? 本書は、日本人と山の「つきあい」の歴史をこれまでにない視点から辿る、ユニークな「山と人との宗教誌」です。」(HPより)
 
 講談社BOOK倶楽部
『女人禁制−伝統と信仰』
【編者】和歌山人権研究所
【出版情報】和歌山人権研究所、人権ブックレット21号、2020年7月14日刊、800円(税別)
【紹介】「本書では、前近代の女人禁制のあり方を高野山文書群の一つである「金剛峯寺日並記」から分析し、さらには、廃仏毀釈の嵐吹き荒れる近代化のなかで高野山真言宗の宗教的アイデンティティを女人禁制との関係で示唆を与えるもの。そして宗教的文化の一つとしての土俵からの女性排除を主張する大相撲のあり方を詳細な資料で論ずるものである。」(HPより)
 
 阿吽社
『図録「そこに山があった−いたばしの山岳信仰−」』
【出版情報】板橋区立郷土資料館、2020年7月刊
【紹介】コレクション展「そこに山があった−いたばしの山岳信仰−」図録
 
 板橋区立郷土資料館
『吉野と大峰−山岳修験の考古学』
【著者】森下惠介
【出版情報】東方出版、2020年7月刊、3,800円(税別)
【紹介】「我が国山岳修験の根本道場、世界遺産にも登録される吉野大峰について現地踏査・発掘調査の成果を明示し、信仰のベールに覆われた山々の歴史と文化を考古学的に考察。「吉野・大峯への道」では、天王寺区清水寺の標石など、大阪・奈良に現存する112の道標によって旧参詣路を復元する。」(HPより)
 
 東方出版
『神社合祀 再考』
【編者】由谷裕哉
【出版情報】岩田書院、2020年7月刊、2,800円(税別)
【紹介】「本書は、日露戦後の神社合祀、研究者によっては神社整理とも呼ばれる地方における神社の統廃合、およびそれに先立つ地方の小祠整理を考察対象とする論文を集めている。各論文は、執筆者各自がこれまで関わってきた地域社会に焦点を置いた事例分析を行っており、かつ価値中立的な立場から考察がなされている。個々の事例分析によって、これまでの神社合祀・整理に対する通念を相対化し、可能であれば代案を提示できれば、という大望をも有する論集である。」(HPより)
 
 岩田書院
『古地図で楽しむ富士山』
【編者】大高康正
【出版情報】風媒社、2020年7月刊、1,700円(税別)
【紹介】「日本一高い山の奥深い世界を紙上散策しよう。前近代の富士山信仰の世界、さまざまな登山道とその起点となった集落の歴史的変遷、そして周辺地域の多彩な地形と自然の恵み……そこに秘められたドラマを読む。」(HPより)
 
 風媒社
『今ここをどう生きるか−仏教と出会う』
【著者】塩沼亮潤、横田南嶺
【出版情報】春秋社、2020年6月22日刊、1,500円(+税)、ISBN9784393134177
【紹介】「コロナの時代をこえてどう生きるか。禅と千日回峰行の二人の仏教者が徹底対論。今この〈世界〉をどう生きて死ぬか、示唆豊かに語る。」(HPより)
 
 春秋社
『山岳信仰と考古学V』
【編者】山の考古学研究会
【出版情報】同成社、2020年6月刊、9,000円(税別)
【紹介】「山岳信仰を中心テーマに、故菅谷文則元橿原考古学研究所所長ゆかりの研究者が編んだ追悼論文集。氏の絶筆を含む21篇を収録する。」(HPより)
 
 同成社
『富士山噴火の考古学』
【編者】富士山考古学研究会
【出版情報】吉川弘文館、2020年6月26日刊、4,500円(税別)
【紹介】「世界文化遺産に登録された富士山は、古来、噴火を繰り返し、人々の生活に大きな影響を与えてきた。山梨・静岡・神奈川三県の教育委員会や博物館学芸員からなる富士山考古学研究会が、各県で発掘調査された縄文時代から近世にいたる噴火罹災遺跡に堆積したテフラ(火山灰)を詳細に検証。自然科学分野の分析もふまえ、富士山噴火と人類の共生を探る。」(HPより)
 
 吉川弘文館
『木地屋幻想−紀伊の森の漂泊民』
【著者】桐村英一郎
【出版情報】七月社、2020年6月2日刊、2,000円(税別)
【紹介】「ロクロを発明したとされる惟喬親王を祖とし、天皇の綸旨(命令書)を携え、いにしえより山中を漂泊しながら椀や盆を作った木地屋たち。
トチ、ケヤキ、ミズメ、ブナなどの良木を求め、山々を渡り歩くその姿は、近代の訪れとともに消えてしまった。
木の国・熊野の深い森にかすかに残された足跡、言い伝えをたどり、数少ない資料をたぐり、木地屋の幻影を追う。」(HPより)
 
 七月社
『疫神病除の護符に描かれた元三大師良源』
【編者】疫病退散 角大師ムック編集部
【出版情報】サンライズ出版、2020年6月刊、900円(税別)
【紹介】「平安時代の僧・元三大師良源は、鬼の姿となり疫病を退散させたという。その「角大師」としての姿がお札に描かれ、今も信仰の対象となっている。その伝説と生涯を護符を交えてオールカラーで紹介する。」(HPより)
 
 サンライズ出版
『とも同行の真宗文化』
【著者】西山郷史
【出版情報】臥龍文庫、2020年6月刊、1,800円(税別)
『探訪 真宗民俗−儀礼の伝承と現代社会』
【著者】蒲池勢至
【出版情報】東本願寺出版、2020年6月刊、1,600円(税別)
【紹介】「全国各地の真宗門徒の特色ある信仰の姿や、葬儀、年中行事などの儀礼を、柳田賞受賞の民俗学者・蒲池勢至氏が探訪する「真宗民俗の世界」。日本人の失われつつある古き良き暮らしの一端を垣間見るとともに、現代につながる信仰のありかたを見つめる一冊です。」(HPより)
 
 東本願寺出版
『まじないの文化史−日本の呪術を読み解く』
【監修】新潟県立歴史博物館
【出版情報】河出書房新社、2020年5月19日刊、1,650円(税別)
【紹介】「古来から人びとは、神秘的なものの力を借りたい時に呪符(おふだ)を用いてきた。この信仰は、現代まで形を変えて連綿と続いている。呪符信仰のルーツや変遷に、歴史・民俗の視点から迫る。」(HPより)
 
 河出書房新社
『山に立つ神と仏 柱立てと懸造の心性史』
【著者】松ア照明
【出版情報】講談社メチエ、2020年5月14日刊、1,950円(税別)
【紹介】「柱を立てるとはどういう行為だったのか。神を祀り天と地の通路を探った古代人の憧憬は、高く太い柱を求め、やがて神仏の近くへと山に分け入っていく。 山中に見出される聖なる岩座、そこに建てられる堂舎は懸造と呼ばれ、人々が観音や権現に伏し、籠もり、苦修錬行する拝所となる。 岩、岩窟、湧水に神仏を感じ霊験を求める日本人、形としての山岳建築に、浄所への畏敬と崇拝の心性を読む。」(HPより)
 
 講談社BOOK倶楽部
『白嶺の金剛夜叉 山岳写真家 白籏史朗』
【著者】井ノ部康之
【出版情報】山と渓谷社、2020年5月14日刊、2,200円(税別)
【紹介】「山岳写真界の草分けであり、日本を代表する山岳写真家・白籏史朗の生涯を井ノ部康之が描く。
『山と溪谷』2003年1月号から12月号まで掲載されたスーパー・ロングインタビュー「山岳写真家 白籏史朗 語りつくす」をもとに丹念な追加取材をして1冊にまとめ上げた評伝。」(HPより)
 
 山と渓谷社
『熊野から読み解く記紀神話−日本書紀一三〇〇年紀−』
【編者】池田雅之・三石学
【出版情報】扶桑社、2020年5月1日刊、950円(税別)
【紹介】「日本書紀編纂から一三〇〇年。 熊野三山のご神体は、巨木であり、巨岩であり、滝である。 自然を崇拝する原始宗教が色濃く残る熊野は、神話において出雲との共通項が多く、どちらも死を連想させる。 日本書紀にイザナミの埋葬地と記されている熊野、花の窟。 オオクニヌシは、木の国(紀伊国)から、スサノヲの治める根の国へ行った。 死と再生の地である「根の国」こと熊野の姿に、熊野に深い縁を持つ5人の筆者が迫る。」(HPより)
 
 扶桑社
『「講」研究の可能性W』
【編者】長谷部八朗
【出版情報】慶友社、2020年5月刊、10,000円(税別)
【紹介】「「『講』研究の可能性」と題するこの一連の論叢は、民俗学・宗教学・歴史学・社会学などの諸分野から「講」に関心を持つ気鋭の学徒を糾合し、「講」の学際的・総合的な追究をめざしたものである。第4輯目となる本書では、後半部で、「講」を特徴づける「つながり」の諸相を様々な切り口から論じた論考を特集している。」(版元ドットコムHPより)
 
 版元ドットコム
『神仏と祈りの情景』(九州の中世4)
【編者】大庭康時・佐伯弘次・坪根伸也
【出版情報】高志書院、2020年5月刊、2,500円(税別)
【紹介】「シリーズ「九州の中世 全4巻」の4巻は、九州人の心のありようを映し出す信仰の世界に分け入る。日本固有の神々の世界とも結びつく霊山、天台・真言・禅宗などの仏教の広がり、人びとが祈りを込めた仏像や石塔のほか、キリスト教宣教師がみた九州、梵鐘作りの特性など、多種多様な目線をもって列島の中でも九州にしかない独自の精神世界に迫る。」(HPより)
 
 高志書院
 Sacred Heritage in Japan
【編者】Aike P. Rots, Mark Teeuwen
【出版情報】Routledge、2020年4月16日刊、£120(+税)、ISBN 9780367217709
【紹介】"Sacred Heritage in Japan is the first volume to explicitly address the topics of Japanese religion and heritage preservation in connection with each other.
The book examines what happens when places of worship and ritual practices are rebranded as national culture. It also considers the impact of being designated tangible or intangible cultural properties and, more recently, as UNESCO World or Intangible Heritage. Drawing on primary ethnographic and historical research, the contributions to this volume show the variety of ways in which different actors have contributed to, negotiated, and at times resisted the transformation of religious traditions into heritage. They analyse the conflicts that emerge about questions of signification and authority during these processes of transformation. The book provides important new perspectives on the local implications of UNESCO listings in the Japanese context and showcases the diversity of "sacred heritage" in present-day Japan.
Combining perspectives from heritage studies, Japanese studies, religious studies, history, and social anthropology, the volume will be of interest to scholars and students who want to learn more about the diversity of local responses to heritage conservation in non-Western societies. It will also be of interest to scholars and students engaged in the study of Japanese religion, society, or cultural policies."(HPより)
 
 Routledge
『聖地への信仰−地理学からのアプローチ』
【著者】川合泰代
【出版情報】古今書院、2020年4月3日刊、4,800円(税別)
【紹介】「江戸・東京と奈良における“聖地への信仰”の変選を比較し、その背景となる文化と社会の違いを明らかに。」(HPより)
 
 古今書院
『近世の巡礼と大坂の庶民信仰』
【著者】北川央
【出版情報】岩田書院、2020年4月刊、3,800円(税別)
【紹介】「前著『近世金毘羅信仰の展開』(2018 岩田書院)に続き、本書では、西国巡礼をはじめとして、熊野詣・六十六部廻国聖などの諸相と、近世大坂の庶民信仰について、廻国供養塔の調査や名所図会などをもとに、まとめた。」(HPより)
 
 岩田書院
『智頭の山の仕事師たち−智頭林業聞き書き』
【著者】智頭林業聞き書きプロジェクト
【出版情報】今井出版、2020年3月31日刊、1,800円(税別)
【紹介】「町土の93%を占める豊かな森林資源を活用し、智頭杉ブランドによる林業振興をはじめ、森林セラピーR、森のようちえん、木質バイオマスエネルギー利用などに取り組んでいる鳥取県智頭町。
その町をフィールドとして、平成29年度から鳥取大学地域学部が中心となって進められた研究開発プロジェクト「生業・生活統合型多世代共創コミュニティモデル」の一環として実施された聞き書きをまとめたものです。町内在住の若者たちが、これまで智頭の林業を担ってこられた方々から直接聞き取りを行い、先達の思いや誇り、生活史が綴られた貴重な資料となっています。」(HPより)
 
 今井印刷
『怪異をつくる 日本近世怪異文化史』
【著者】木場貴俊
【出版情報】文学通信、2020年3月26日刊、2,800円(+税)、ISBN978-4-909658-22-7
【紹介】「怪異はつくられた!?
「つくる」をキーワードに、江戸時代を生きた人びとと怪異のかかわりを歴史学から解き明かす書。
人がいなければ、怪異は怪異にはならない。では誰が何を「あやしい」と認定して怪異になったのか。つまり、怪異はどうつくられてきたのか。そこにある様々なありさまを、当時の「知」の体系に照らし描ききる。章立ては、近世の怪異をつくった第一人者、林羅山からはじまり、政治、本草学、語彙、民衆の怪異認識、化物絵、ウブメ、河童、大坂、古賀?庵の全10章プラス補論3章。
全方向から怪異のあり方を突き詰める、これからの怪異学入門が遂に誕生。怪異ファン必携。」(HPより)
 
 文学通信
『環境考古学と富士山』第4号
【編者】ふじのくに地球環境史ミュージアム・富士山世界遺産センター
【出版情報】雄山閣、2020年3月25日刊、2,600円(税別)
【紹介】●特集1「年縞環境史学の新地平」 ●特集2「富士山が持つ物語を読み直す―新たな地域理解と実践に向けて―」
 
 雄山閣
『神龍の棲む火の山−奥武蔵より伊豆山、日金山、富士山へ“熊野修験”の影』
【著者】岡倉捷郎
【出版情報】梟社、2020年3月10日刊、2,600円(税別)
【紹介】「従来、霊山は祖霊や水分神の居所とされていた。それに対し、著者は、伊豆山、日金山、富士山の信仰の根源にある噴火をもたらす火の神と、その現れである神龍の信仰に着目。そこに流れる熊野修験の影をさぐり、さらにはその信仰が奥武蔵から東北の遠野にまで及ぶことを解明する野心作。」(HPより)
 
 新泉社
『仮装と俄の祭礼絵巻』
【編著者】福原敏男
【出版情報】岩田書院、2020年3月刊、12,000円(税別)
【紹介】「本書は、近世中後期における数都市の臨時祭を祝う仮装(かそう)文化を中心とし、練物や即興のパフォーマンス「俄(にわか)」に注目し、絵画史料や文献史料により解明することを主題とする。
なかでも18世紀後半の大坂玉造稲荷砂持と、19世紀半ばの大坂市中三社の臨時祭における仮装や踊りを主とし、加えて18世紀の京都祇園祭、尾張鳴海八幡宮、丹波亀岡出雲社祭、19世紀の広島と京都の砂持、近代の金沢尾山神社の祝祭や、庄内鶴岡天満宮祭、東京博覧会や臨時祭、群馬の会社の花見の余興などの仮装や踊りの画像を紹介、考察する。」(HPより)
 
 岩田書院
『妙見信仰の民俗学的研究−日本的展開と現代社会』
【著者】小村純江
【出版情報】青娥書房、2020年3月刊、4,500円(税別)
【紹介】「妙見信仰は北極星や北斗七星を神格化した信仰であるが、日本の妙見信仰は妙見菩薩に祈る信仰であり、同一の仏神でありながら形を変え、時代に沿った信仰形態を展開してきたといえる。いいかえれば、その通念が固定化され限定された信仰ではなく、時代の代表的な通念に自在に形を変えるという一面を持った信仰であるということができる。本書では、今も地域に伝わる伝承や祭礼・行事等を手掛かりとし、民俗学的な視点でフィールドワークを重ね、現在の生活の中における妙見の位置付けと地域に及ぼす影響から、それぞれの地域の妙見の特徴を探った。そしてそれらの特徴を持つ妙見信仰が、現代社会の中でどのような役割を果たしているのかを明らかにしたものである。」(HPより)
 
 青娥書房
『比叡山の仏教と植生』
【編者】道元徹心
【出版情報】法蔵館、2020年3月刊、1,500円(+税)、ISBN 978-4-8318-6433-8
【紹介】「比叡山は「日本仏教の母山」と呼ばれ、伝教大師の教えと共に類い希な植生が守り伝えられている。その歴史・思想また現状を報告する。」(HPより)
 
 法蔵館
『多門院関係文書抄−三戸郡新郷村細川潤八郎家所蔵』
【著者】青森県文化財保護協会
【出版情報】青森県文化財保護協会、みちのく双書第63集、2020年3月刊、非売品
 
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 国会図書館サーチ
『彦山六峰・等覚寺の山岳信仰の研究 豊前等覚寺の山岳霊場・信仰遺跡現地調査報告書』
【編者】岡寺良
【出版情報】九州歴史資料館、2020年3月刊
【紹介】科学研究費補助金(基盤研究C)研究成果報告書 平成28〜令和元年度
 
 CiNii
『祓殿石塚遺跡、湯川宿所跡、道の川集落跡 : 熊野古道見どころ整備事業に伴う発掘調査・遺跡整備報告書』
【編者】和歌山県文化財センター
【出版情報】和歌山県文化財センター、2020年3月刊
 
 CiNii
『自光坊の歴史〜一方井家所蔵自光坊修験関係資料と自光坊』
【著者】誉田慶信
【出版情報】盛岡市教育委員会、盛岡市文化持シリーズ第46集、2020年3月刊、550円(税別)
【紹介】「自光坊は,盛岡藩領内修験者の統括である惣録の職務を代々務めた修験者であり,盛岡市指定文化財「一方井家所蔵自光坊修験関係資料」は,その自光坊にかかわる資料群です。盛岡藩内のみならず東北地方全体の修験道の歴史展開を俯瞰でき,盛岡藩の修験の統括としての自光坊の実像や盛岡藩の修験道の歴史と文化を知る上で,貴重な史料群です。」(HPより)
 
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『石墨山の研究−久万高原の山岳信仰調査報告書』
【編者】石墨山行者入定の地保存会
【出版情報】久万高原町教育委員会、2020年3月刊
 
 国会図書館サーチ
『大学的富士山ガイド』
【編者】都留文科大学
【出版情報】昭和堂、2020年2月29日刊、2,300円(税別)
【紹介】「富士山に一番近い公立大学、都留文科大学が富士山を人文・自然科学の両面から学問的にガイド。本文の英訳も掲載。外国人旅行者にも。」(HPより)
 
 昭和堂
『中世仏教絵画の図像誌』
【著者】山本聡美
【出版情報】吉川弘文館、2020年2月14日刊、8,500円(税別)
【紹介】「日本美術史は、仏教との関係を看過して語りえない。地獄・鬼・六道輪廻など、仏教的罪業観に基づく図像の成立と受容の歴史に迫る。」(HPより)
 
 吉川弘文館
『山峡奇談』
【編訳】志村有弘
【出版情報】河出書房新社、2020年1月8日刊、760円(税別)
【紹介】「古代から近代まで、諸国の山野に伝わる怪異譚、不思議な話、奇妙な話を多数蒐集し、現代語訳でお届けする。僧や、旅人、木こり、山人など、登場人物も多彩。知られざる話もまた多数収録。」(HPより)
 
 河出書房新社
『岩木山と文学−弘前市立郷土文学館開館30周年記念−』
【編者】弘前市立郷土文学館
【出版情報】弘前市立郷土文学館、2020年1月刊、800円
【紹介】第44回企画展図録。「津軽を代表する名山・岩木山を文人たちがどのように描いたかを、貴重な資料と詩情豊かな写真で紹介する。」(HPより)
 
 弘前市